運命と開運について



人類の顔は一つとして同じものがありません。これと同じように、人々の運命千差万別であります。

 

心霊科学では、個々人の過去生から現在に至る想念行為(カルマ)が、各自の幽体に記録されており、それが今生の個性や資質を形成し、外貌や運命として顕現していると言われております。

 

覚者によれば、人の運命は八割以上が既に定まっているとのこと。

 

占術は、人の運命をあやまちなく予知できますが、凶を吉に変えるには占術以外の別の方法をとらなければなりません。

 

「方位学」や「姓名学」のように開運を目的とする占術もあり、立派な学問体系を備えていて、決して否定するものではありません。しかし、飽くまでも私見ではありますが、カルマを放置したままで、吉方位を取ったり、良名に改名しても、飽くまで対処療法的な措置であり、根本的な運命改善がなされるとは思えないのです。

 

開運とは、一般的には経済的安定、健康、家族関係の平安など物質的な幸福を得ることを指しています。勿論それには違いないのですが、天源淘宮術で説かれているように、自身のカルマを超脱することにより、換言すればカルマが消え去ることにより、精神的な歓びや心の平安が得られ、それとともに自然と物質的にも良くなるというのが真の開運ではないでしょうか。そのためは、正しい信仰を持ち、それを実践することだと思います。

 

運命を自分の力では変え得ないことを悟り、運命を神仏へ委(ゆだ)ね、神仏へ感謝の想いを捧げながら、日々の務めに励むことこそ霊性の進化に資することであり、幸福へ至る近道であると確信しております。