トランス ヒマラヤ密教や神智学によると、この世界の背後には、天使や覚者で構成される、肉眼では不可視の組織が存在し、人類の進化を見守っていると言われています。「ハイアラーキー(聖白色同胞団)」と呼ばれ、その長はマイトレーヤ、すなわち弥勒菩薩だそうです。
ハイアラーキーの覚者方のお一人、The Master Djwhal Khul(以下DK大師)は、世界中の弟子達に真理を説かれました。そして、しばしば占星学についても言及されています。
私は、12歳から16歳のとき、父親の転勤で、米国ワシントン州のシアトルに住んでおりました。その地で、1963年に、奇しくもDK大師の高弟・和田聖公師にお会いする機会に恵まれたのです。
和田先生は、在米の日本人医師で、コロラド州立大学から哲学博士号を、またイリノイ州立大学からは神学博士号と理学博士号を授与されております。上品で、穏やかな、暖かい人柄の方でありました。当時、和田先生は、DK大師の命により、米国で真理の普及に専念されていました。
たまたま、父の友人の日系人の瀬古さん(当時のシアトルで有名な、『武士亭』という和風レストランのオーナー)から、「和田先生をお食事にお誘いしたので、島田さんも、奥様といらっしゃいませんか? それから、息子さんもご一緒にどうぞ」とのお誘いがあり、私も同席させていただくことになりました。
その席で、DK大師についての驚愕すべきお話しや、数々の想像を絶する不思議なお話を伺うことになったのです。 後日、和田先生の『占星学』に関する書面を読ませていただき、すっかり星の神秘に魅了されました。
それから何十年も経って、どうしても、宇宙の星々と人間の運命について知りたくなり、西洋占星術の大家・ジョージ土門先生の門をたたきました。先生の没後は、神戸の奇才・橋本航征先生に師事し現在に至っております。
DK大師は、「現在の占星学の理論は、業(カルマ)に沈淪した現在の人類には適中するが、人類が業(カルマ)から解放され、真の進化を遂げたあかつきには、全く適中しなくなるであろう」と語っております。そして「人類が霊的に進化すれば、もっと高い様相の、新しい占星学が人類に与えられるであろう」とも述べられています。
つまり、業(カルマ)が消えて行けば、運命も変わるということです。しかし、自分の力で運命を変えることは、とても難しいことのように思われます。寧ろ、自分が非力なことを悟り、運命を神仏に委ね、感謝に生きる「祈りのある人」のほうが、より楽に転禍為福にあずかれるのかもしれません。
僭越ですが、2006年からプロの占星家の端くれとして、西洋占星術による鑑定と、西洋占星術の個人レッスンをさせていただいております。この度、先輩の占術家・紫京華先生の主催される「おーぷん ざ せさみす」にて、「Astro Goldを使ったホラリー占星術入門」の講座を担当させていただくことになりました。これを契機に、今まで学んできたことが、少しでも皆さまのお役に立てればとの思いから、ホームページとブログを開設することにいたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。
SHIMA占星学研究室
島田 昌典
2018年5月