パ・スブーにしても、片谷忠三先生や小室昭治先生にしても、自ら欲してそのような能力を身につけたのではなく、自然に与えられたものでした。
恐らく、神を淵源とする、このような霊的潮流があり、天使方や神人霊人たちの協力のもとに、もともとこの潮流との縁が有り、しかも受け入れる準備のできた方々が授かることができるのではないでしょうか。そして、自然法爾的（じねんほうにてき）に有縁の方々の間に広まって行くのだと思われてなりません。
幕末から第二次世界大戦のころにかけて、米国にランドーン博士（1847～1945）と云う方がいらっしゃいました。もともと病弱に生まれつき、3歳のとき、父親の経営する砂糖工場の機械に巻き込まれ、膝から下まで、片足を潰されてしまいました。しかも、重篤な心臓病を患い、車いすでの生活を余儀なくされていました。17歳のとき父親が亡くなりましたが、その死因は彼と同じ重篤な心臓病でした。その上、少年も、医師たちによって、あと3か月しか生きられないと宣言されたのです。
その時の少年の心は、死への不安と恐怖に打ちのめされようとしていました。そして、心に固く決意したのです。「生きよう、僕は生きるのだ！」それから僅か6年後、彼は医師団をびっくり仰天させました。
彼の心臓は、完治していると言わざるを得ないほど、完璧な状態にありました。しかも、足も再生していたのです。これは、彼が授かった運動瞑想（自然波動法の自己波動に相当するものと）によるところが大であったそうです。この運動による心の抑圧からの解放により、また蒸留水を飲むことによって肉体が浄化され、彼に奇跡的な治癒をもたらしたのです。
その後、ランドーン博士は大学で医学を学び、医師になりました。そして、数えきれないほど多くの人を癒し、98歳で完全に健康な状態でこの世を離れましたが、風貌は50代にしか見えなかったそうです。
毎日、18～22時間活動し、医師として、クリスチャンとして、また、経営コンサルタントや神秘探究者として幅広く活躍しております。
同氏は、神秘家でもあったため、多くの不思議な体験をしております。数十秒の間に、複数の異なった人生を、それぞれの何年間分を体験したり、前生の記憶が完全に覚醒したり、未来予知などをおこないました。
心（表面意識）の抑圧から解放されるために、その心を使ったのでは全く意味がありません。心は常に邪魔をするからです。自分の体を誰よりも知っているのも自分（無意識あるいは高次元の心）です。治療法もちゃんとわかっています。その無意識にゆだねると、体は勝手に動きだし、自己治療を始めます。（和田聖公師の、「第一意識を第二意識へ譲り渡せ」と同じことのように思われます。
ランドーン博士は、最も偉大な埋もれた偉人の一人です。彼の「運動瞑想」の方法は、驚くべきものです。何しろ全く費用がかからず、簡単に誰でもできる方法で、全ての病気の治療と予防、それに若返りまでできると云うものだからです。
人は全て神の分霊（わけみたま）である以上、自分の奥には全ての智慧と知識が備わっているのです。そこから流れてくる叡智に如何に自分を譲り渡せるかということが、人間の一番の課題ではないでしょうか。
ランドーン博士は、もっとも簡単に、最も効果的に、誰にでもいつでも出来ると云う素晴らしい方法を紹介されました。彼のこの方法は、アメリカでは非常に多くの患者さん達に奇跡的な治癒をもたらしました。それにも関わらず、全く知られていないのが実情です。